「手ごたえがありました!面接官からも『次の面接のポイントはね』なんて具体的なアドバイスまでもらえました。最終面接に向けては、面接官に言われた〇〇の準備もしていきます!」
目をキラキラさせて、希望に満ちた声でそう語る求職者。
我々、エージェントは、求職者からこういったフィードバックをもらうと、こう考えています。
「(このパターンは)ちょっと、危ないな?」
そして、「しかし」というか、「案の定」というか。
その数分後には企業から連絡がはいります。
「〇〇様、お見送り」
一次面接では、求職者にとってはまるで合格が決まっているかのような流れだったのに、
一体これはどういうことでしょうか?
実はこんなことは決して珍しい話ではありません。
ほんと、よくある事なのです。
そんな現場。
それが我々、転職エージェントの現場です。
さて。面接官は一体何を考えて、求職者に先の発言をしたのでしょうか?
期待を持たせるような発言をしたのでしょうか?
「今までの採用方針だったら大丈夫。」
面接官はそう思っての発言だったのでしょうか?
ですが、会社の採用方針なんてコロコロ変わりますからね。
この場合でしたら、面接官も迂闊でしたね。
もしくは、求職者さんが一方的に・・・・・
面接官の言葉を勘違いしたのでしょうか。
(この求職者の勘違い。これが本当によくあるのですよ)
気になったら、面接官にはっきりと「それは通過するという意味でしょうか?」と。
面接時にストレートに聞いてしまえばいいのですけどね。
ですが、大体は躊躇して聞けないのですよね。
いずれにしても通過と思い、次に向けて希望の準備を始めようとする求職者。
彼にとっては、この残念な結果を伝える事によって、
「気持ちを踏みにじられた」と取る事でしょう。
ですが、これで「残念だった」と、済めばいいのですけどね。
この一次面接不合格という結果によって、
なぜか我々と求職者の間に、大きな亀裂が生じるのです。
つまり我々が暗躍して「私を落としたんだ」とさらに勘違いをするのです。
ほんと、最近はそんな求職者がとても多いのです。
「転職エージェントが何か裏工作をしたんじゃないか?」
「もっと報酬の高い企業に入社させて儲けたいのか?」
求職者から、そんな疑いの目を向けられることもあります。
そんなことする訳が無いです。
私たちは求職者のキャリアを真剣に考え、企業との架け橋となるべく奔走しています。
ですが、こんな訳の分からない曖昧な事で、信頼関係が崩れてしまう。
こんな理不尽な話はありません。
求職者も面接時に気になったら、その場で聞けばいいのです。
「それって通過って事ですか?」って聞けば済むことです。
そんな事言って、通過していたはずが、逆転落選になるなんてありません。
面接官の選考結果なんてのは、最初の自己紹介辺りであらかた決まっています。
ですので気にせず、聞きたい事は(何故聞いているのかを説明して)聞けばいいのです。
面接官も相手に次の面接の話なんてするのだったら、通せばよいではないですか。
一次面接は「迷ったら通す」が鉄則じゃないですか?
落す気だったらね。未来の話なんてするべきじゃないです。
「仮に他社で面接するんだったら」とかね。
そんな親切心で話をする面接官もいますけどね。
そんな話だったら、我々に言ってくださいな。
ワザワザ勘違いさせる必要もないでしょう?
我々は落ちたら「はい。さようなら」で終わる訳ではなく
落ちたあともフォローして、求職者と伴走して行くのですから。

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