今回、私が担当させていただいたAさんは、
豊富な経験をお持ちの方でしたが、
その為転職回数がやや多い方ではありました。
しかし、Aさんの人間性を高く評価した私は、
数ある求人の中から、Aさんのスキルや経験が活かせ、
かつ「転職回数不問」と明記されたB社の求人を見つけ、
推薦・応募の手続きを代行したのです。
Aさんも、この求人に大きな期待を寄せていました。
私も、Aさんのキャリアにとって
素晴らしい機会になると信じていました。
しかし、B社から届いた選考結果は、
あまりにもあっさりと冷たいものでした。
応募からわずか10分後。
私のエージェント専用のメールアドレスに届いたのは、
「お見送り」という件名の短いメッセージ。
さらに信じられない事に内容が一文のみ。
「理由:転職回数」
私は、自分の目を疑いました。
「転職回数不問」と謳っておきながら、
その転職回数を理由に落とすとは、
一体どういうことなのでしょう?
すぐにAさんに連絡を取り、この予期せぬ結果を
伝えなければなりませんでした。
電話口のAさんの落胆ぶりは、言葉に言い尽くせないほどでした。
「やっぱり、転職回数が多いとダメなんですね…」
そう憔悴しきった声が、私の胸に突き刺さりました。
私もプロとして、この結果に大きな疑問を感じました。
企業の採用基準は様々であることは理解していますが、
「転職回数不問」という言葉は、一体何のために存在するのでしょう?
もし、実際は転職回数を重視するのであれば、
「経験社数何社まで」や、「30代は〇回まで」と。
そう明記した方が良いのではないでしょうか。
実際他社さんはそのように書いています。
私は企業の真意を確かめるべく、B社の採用担当者に選考のお礼と、
お見送り理由の詳細について問い合わせのメールを送りました。
Aさんの今後の活動のためにも、
企業側の見解を把握しておく必要があると考えたからです。
しかし、数日が経過しても、B社からの返信はありません。
まるで、私たちの存在そのものが無視されているかのような、冷淡な対応です。
もう用が済んでいるのですから、恐らく返事はないでしょう。
この一連の出来事は、私たち転職エージェントにとって、
非常に重い教訓となりました。
裏にある企業の真の意図を、より慎重に見極める必要があると痛感しました。
「転職回数不問」という言葉は、求職者に希望を与える一方で、
その実、選考の場で矛盾した理由として突きつけられる事があるという現実。
今後、私たちは、求職者の皆様が安心して転職活動に取り組めるよう、
これまで以上に企業の情報を注意深く精査し、
プロとしての責任を全うしていかねばなりません。
ITエンジニアのための転職エージェント【TechClipsエージェント】
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